マイホームを計画するとき、インターネットやSNS、広告、住宅雑誌など様々な媒体で情報を収集し、自分たちに合う建築会社を探すと思います。
その時、気になるのが『価格』だと思います。
オシャレだけど高のかな?や、こだわり強くて高そう?など見た目では価格がわからないですよね。
そこで、よく使われる指標が坪単価です。
坪単価とは
坪単価は建物の床面積1坪(約3.3㎡)当たりに建築費がいくらかかっているのかを算出したものだ。計算方法は
家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)= 坪単価
例えば、本体価格2000万円で延床面積が40坪の家なら、 2000万円 ÷ 40坪 =50万円 という計算式になり、坪単価は50万円ということになる。
しかし、この坪単価は明確な決まりがなく、会社によって変わってきます。
価格を安く見せる手法として
1.延床面積ではなく、施工床面積で除する
上記の式で計算されるので分母(面積)が大きい程、坪単価は下がります。 (バルコニーやポーチなど床面積に含まれない部分)
2.設備機器は最低ランクにして本体価格を下げる
標準を最低ランクにして分子(本体価格)を下げることで、坪単価を下げる。
〇坪単価はあいまい
本当にあいまいです。
例えば、4坪の建物が2件あったとします。
それぞれの条件
A棟は正方形、1部屋 【面積 13.24㎡】
B棟は長方形、2部屋 【面積 13.24㎡】
【比較1】外壁の面積を比較してみましょう
A棟 3m(高さ)×3.64m(長さ)×4(面)=43.68㎡
B棟 ①3m(高さ)×1.82m(長さ)×2(面)
②3m(高さ)×7.28m(長さ)×2(面)
①+②=54.6㎡
∴A:B=43.68㎡:54.60㎡
B棟の方がA棟より11㎡以上も増えたのに同じ価格になるんでしょうか。
【比較2】内装壁面積を比較してみましょう
A棟 2.4m(天井高さ)×3.64m(長さ)×4(面)=34.94㎡
B棟 ①2.4m(天井高さ)×1.82m(長さ)×4(面)
②2.4m(天井高さ)×7.28m(長さ)×2(面)
①+②=48.04㎡
∴A:B=34.94㎡:52.42㎡
B棟の方がA棟より17㎡以上も増えたのに同じ価格になるんでしょうか。
【比較3】間仕切り壁比較してみましょう
A棟は1ルームなので間仕切りなし
B棟は部屋と部屋の間に間仕切り壁があるので材料代や手間代がかかります。
A棟とB棟が同じ価格になるんでしょうか。
【結果】
面積はA棟もB棟も同じ
比較1~3はどれもB棟の方が価格は高くなります。
でも、坪単価は同じ
あり得ないですよね。
【まとめ】
坪単価=あいまい=あくまでも目安
です。
価格を左右するのは「どんな要望なのか」です。
Comments